ママさん看護師は仕事と子育てを両立する為に、ゆとりのある生活が難しい状況の人が多いです。

とくに夜勤や緊急手術等の呼び出しなど、勤務時間も安定しない状況もよくあります。多くのママさん看護師が抱える悩みとして、子どもに十分に関わってあげられない、家事など家庭内での自分の役割が満足にできない、忙しさのあまり仕事でのミスが目立つ、など色々あるようです。子どもの関わりが十分でないと、情緒不安定になったり、愛着障害を引き起こすリスクが生じます。家庭のことがおろそかになると、家族内不和につながる可能性があります。仕事のミスは時に患者さんの命にかかわる事故を引き起こすリスクもあります。そのことをわかっていながら働かなければならないところが、悩みの原因の一つといえます。

対処法として有効なのは、1日のスケジュールのうち、無駄な時間を割愛する環境を作り出すことが挙げられます。例えば通勤時間が長い場合、職場の近くに引っ越す、または自宅近くの医療機関で働き口を探すなどの方法が考えられます。そうやって作りだした時間は、休憩や子育て、家庭の仕事などに充てることができます。大学病院の一部は、敷地内に託児所を設けているところもあるので、そういうところを探すのも対処法の一つです。

他の対処法としては、身の回りの人的資源を活用する事です。例えば家のことはパパや祖父母、親族等身の回りの人にも負担してもらうようにする方法があります。職場でも理解を求め、業務負担を軽くしてもらったり、シフトを優先的に調整させてもらうなどのお願いをしてみる方法も有効です。お願いしても融通がきかない場合は、ママさん看護師が活躍している職場を探して転職するのも一つの方法です。